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2021年:コロナ禍の賃貸相場と引越動向について


2020/06/15 by 管理者

2020年度に入ってからアパートオーナー他、業界関係者に話を聞いた所、今年は3月、4月繁忙期にコロナ禍による非常事態宣言等が発せられたこともあり、物件の一部賃料相場と人の移動に関する動きについて、例年とは違った動きとなっているようだ。

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◆ターゲットとする物件によって人の動きに特徴あり

今年に入ってから単身者向け間取りのアパートやマンションでは解約する人が増える傾向が見られたそうだ。第一の理由は、コロナ禍が長引いていることによる親元へ帰るというものが多く、特に若い女性の間に見見られたとの事。ただ、一方で地方から首都圏に若干遅れながらも新たな職に就くためという移動者も反対に5月連休明け以降からちらりほらりと見受けられるようになったという話を聞く。

一方、2DKや2LDKといった間取りが主体となるアパートやマンションでは仕事都合での退出者(これはあらかじめ3月、4月に予定がきまっていた)がちらりほらり出つつ、そこまで顕著な動きは他物件に比べるとみられないそうだ。

情報ソースは、主に首都圏を中心としたものとなるが、コロナ禍の最中、通常繁忙期であるはずの3月、4月の人々の移動は、一旦は踊り場という感じになっていたと言えるだろう。

◆これから引っ越しするというのはタイミングとして実は、おトク!?

オーナーサイドの話を聞くと、やはり繁忙期に物件が満室にならないというのは非常にナーバスになることになるだろう。

非常事態宣言を受け、専門用語でリーシングと呼ぶが、物件を不動産ネットワークに乗せ、地場の不動産会社などが活発にリードしてくれるよう、あの手この手で管理会社などと共同で活動するわけだが、3月から5月連休前まで、動きは、ぱったりと止まったと聞いている。

このような状況を踏まえ、アパート経営に鋭い嗅覚を持つオーナーサイドからすると、値引きしてでも空室率を下げたいという心理が働くこととなる訳だが、実際、知人のオーナーも新築物件であるにもかかわらず、3000円近く値下げしているケースもあり、同時に管理会社の知人によると、判断が速いオーナーよっては、5%ぐらいの幅で相場より賃料を下げ、少ないパイを先手必勝で取りに来ているとのこと。また、一方で、利回りの低い投資故に、賃料を下げられないオーナーも確実にいるようだ。

コロナ禍の元で、アパート経営側のオーナーサイドでも攻めることができるオーナーとそれができないオーナーと2局化進んでいるようだ。

そういう意味では、この時期から引っ越し物件を探すことで、掘り出しもの物件を探せる確率が上がると見ても良いだろう。

一部のオーナー筋の情報では、東京郊外の物件で間取りが2LDKから2DK、且つ、駐車場が付き物件で、賃料を下げて更に、成約者特典として1年間駐車場無料という特典を付けているケースも出てきているそうだ。

東京近郷だと、どんなに安くても、駐車場は1カ月1万円以上するのは周知の通り。単純計算して年間12万円以上、自家用車を持っている人は節約できることになる訳だ。

◆引っ越し業者もタイミング次第では安くできる可能性あり

繁忙期に、思うように引っ越し数を稼げず、値下げをせざるを得なかった引っ越し業者も実は多くあったのではないだろうか。

最小限の従業員や商用車などの資産を抱えているところは、保有するトラックや従業員を遊ばせておくよりは稼働したいと思う力学も働き、多少利益が減っても請け負うようになるという心理も容易に想像できる。

一括見積などを利用し、複数業者に問い合わせ、天秤にかけながら、上手に値引き交渉をしてみるということが可能となってきているといえるだろう。

◆お得な物件探し×引っ越しコスト削減:
~コロナ禍の状況は、これから転居予定者に優位な環境を醸成しつつあると言える!?~

何の努力もなしに無しつぶし的に、「今引っ越せばとにかくおトクである」という訳ではないのだが、しっかりとした戦略をもち、ピンポイントで妥協できる条件や物件選びのポイントをしっかり吟味し粘り強く探すことで、割と掘り出し物物件に巡り合う確率が高くなるとも言えるのはお分かりいただけたのではないだろうか。

更に、物件を探した後の引っ越し費用などについても、比較サイトなどで事前情報を仕入れ、一括見積サービスなどを上手に活用し、各業者を天秤にかけて上手に値下げ交渉するような余地もひと昔前の環境と比べて断然出てきていると言えるのではないだろうか。


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人・モノ移動経済の最新動向

人・モノの移動に関わる業界動向は、為替、原油などエネルギー価格動向、マクロ経済から国内実態経済までに及びその年の景況トレンドにより左右されるものです。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言われ方もありますが、最新のマクロ・ミクロ経済の動向を踏まえつつ、モノ・人の移動に関わる業界の最新の動向について知りたい方は一読いただくといいでしょう。

最新動向一覧

人・モノ移動経済の最新動向-最新のトレンド

§ 2022年:コロナ禍の引っ越し繁忙期 -今年の引っ越し繁忙期の状況はいかに!?

結論から言うと、学生需要がほぼゼロとなっているそうだ。

仲介事業者の話では、昨年のコロナ時の動きを見据え、2021年の引っ越し繁忙期における学生需要はほぼゼロに近い見込みとなっており、主に学生向けのワンルーム需要は、需要に対して供給が大幅に上回っている状況だそうだ。

本記事を執筆している2月初旬現在においては、現在受験の真っただ中という中にあってそこまで冷え込むのであろうかという疑問をていする収益物件経営者もいると思われるが、実は、昨年当初から本年までのおよそ1年を通し、特に地方から都市部の大学へ通う学生需要が解約を含め激減しているのだそうだ。

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§ 2021年:コロナ禍の賃貸相場と引越動向について

2020年度に入ってからアパートオーナー他、業界関係者に話を聞いた所、今年は3月、4月繁忙期にコロナ禍による非常事態宣言等が発せられたこともあり、物件の一部賃料相場と人の移動に関する動きについて、例年とは違った動きとなっているようだ。

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§ 技術革新で変革する国内移動経済

ヤマト運輸の労働環境の問題が昨年から取り上げられ、料金引き上げなど話題になっていますが、日本の流通をになって来た宅配サービス事業者の状況がここ数年で大きく変わってきているようだ。スマートフォンの普及、決済の電子化、高度なITサービス化により、モノを購買するという行為がオンラインにシフトしていっているというのがその原因だと言えるだろう。

その小売店の収益は減少し、膨大なトランザクションによる消費者のオンライン購買の受け皿としてその役割を担ってきた宅配業者も旧来の体制ではサービス自体を維持できなくなっているというのが実態なのではないだろうか?

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§ 日本人が移動しなくなっている訳:高学歴層と低学歴層の階層化が原因か?

人とモノの移動に関する統計」でも紹介したが1970年代初頭をピークに減少しつづけ、2007年リーマンショック後15%近く減少し現在に至る。ここで言う移動とは地方から大都市圏を指すが、高度成長期の移動ピーク時においては金の卵とよばれる若年層がその母体をささえたボリュームゾーンとされているが、成熟国となった日本におけて現在では事情がちょっと変わっているようである。

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§ 40万人規模の18歳が移動する経済効果は800億円程度!?

受験シーズンを終えて、2016年度も約100万人強い受験生が大学受験をしたと言われています。内地方からの受験割合が40%程度としておよそ40万人近くの18歳人口がこの時期都道府県をまたいで移動することが推測できます。

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§ 引越し関連市場価格に関するシーズン別価格相場についての考察

人モノの移動に関する料金体系について、どういったメカニズムで構成されていて、また各省庁などによるどのような規定が採用されているのかについて整理してみることとする。特に近年大手事業者が展開している単身向けの低料金サービスなどのカラクリや企業努力などについても理解を深める参考となれば幸いである。

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§ 2016年度:運送・移動・引越し関連事業者の動向

2016年度の経済動向を予測しながら、国内経済おける需要創造の一つのきっかけとなっていると言える人・モノの移動経済動向について、マクロな視点と、グローバルな経済動向ともに、国内実態経済に及ぼされるであろうさまざまな事象要素を検討して行くことで、2016年度の運送・流通関連事業者の動向について見通しを立ててみることとする。

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§ 人モノの移動関連事業者-市場規模

本節では、日本国内における年間あたりの移動経済の市場規模感とその市場を構成するセグメントについて整理することで、一般消費者の当業界に関する基本構造の理解と関連サービス活用の際に参考となるであろうデータを開示する。

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§ 2015年度:運送・移動・引越し関連事業者の動向

2015年度前半は、アベノミクスによる金融緩和による株価市場の底上げは見られたものの、円安進行による輸入原材料、原油エネルギーの実質価格上昇による期待インフレ率が1%台の推移となっていたが、後半は、米国シェール革命と中東産油国との原油価格のチキンレースにより1バレル40ドル台まで原油が値下がりし、円安分の原油価格上昇が総裁される結果となっている。

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§ 人とモノの移動に関する統計

人とモノの移動に関する統計データを国内都道府県・市区町村間移動者数に関する時系列推移データ、転入・転出に関する都道府県別統計データ、3大都市圏における移動者数の時系列推移トレンドデータの3つの視点でみることで、今後の移動経済に関するマクロ、ミクロなトレンドを推測する。

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